その描写の魔力で安定して人気があるプラナー50mmF1.4ですが
このレンズにもほとんどのYCレンズ同様に
Av、Mモードしか使えないAEタイプと
Av、Tv、P、Mモードが使えるMMタイプの2種類があります。
最近はフィルム人気とはいえ実際にはデジで使う方が多いので
AEでもMMでもこれらの連動機能は働かない訳ですから
どちらを選んでも同じなのですが、なぜかMMタイプが好まれる傾向があります。
その理由を尋ねると多くの方は絞りの形がAEではF1.4〜4の手前まで(F1.4省く)が
六角形の角に切り欠きが生じて手裏剣のような形になることをあげるのです。
その一方で絞りの形がより特徴的な六芒星絞りのインダスター61L/Zは
人気を博している というのは私のようなおじさんには理解できません。
実はプラナー50mmF1.4はAEとMMではガラス硝材が違いますので厳密に言えば
同じレンズとはいえず、描写にも僅かな差があります。
ですからその差が分かる方はAEも選択肢に入れた方が良いと思うのですが
やはり絞りの形がということでMM指定のお客様が多いのが現状です。
では、これはいかがでしょう。
BlogPaint
どこから見ても普通のMMです。
でも、知っている方はほとんどいらっしゃらないんですけど
AEとMMの切り替わり時期にAEをメーカーがMMに改造して販売した個体が少数存在するんです。
製造番号はAEなのに外装はMM。
過去にも数本、そのような個体を見たことがあります。
ところがそれらは全てレンズ単体での入荷でしたので
誰かが単なるいたずら半分で名盤交換したという可能性が捨てきれなかったのですが
今回は番号一致の元箱も付属しています。
残念ながらイミグレーションカードが欠品していますので100%とはいえませんが
この個体は本物のメーカー改造の可能性が高いと思います。
これに価値があるのかはわかりませんがレアではありますね。


Planar50mmF1.4 MMJ    A-ランク
***お買い上げ、誠にありがとうございました***