サンニッパのような大きなレンズはもちろん目玉商品ではあるのですが
当店のような、こじんまりとしたお店の ショーウィンドウにとっては
やたらと、場所をとって困ってしまうという一面もあり
さらに長居されると、早く売れて欲しい
そして、その場所を空けてもらいたいなどと考えてしまうこともあります。
ですので、そんな商品の入荷時には複雑な思いになるのですが
今回のTele-Apotessar 300/2.8 AEGの入荷は
素直にその再会を喜んでいる自分がいます。
調べてみると、このレンズに出会うのは3年ぶりです。
以前、ご紹介いたしましたDistagon35mmF1.4MMGの
4年半ぶりに比べれば大したことはないのですが
Distagon35mmF1.4はAEG,MMG,MMJ どれも同じフォルムで
特にMMG,MMJは裏面の Lens made in ****を見なければ
区別がつきませんから,そのフォルムに特別な久々感は無かったのですが
Tele-Apotessar 300/2.8 AEGのフォルムを拝むのは本当に3年ぶりなのです。
このレンズはZEISSが、性能を追い求め低分散特殊ガラスを使って作り上げた超高級レンズ。
受注生産で総生産数750本。
データによると最後のシリアルは Nr7347965。
当時の定価で100万円。
さらに細かく言えばAE West GermanyとAEGermanyがあって
AEWGからAEGになった時に価格も改定されています。
しかも2倍に。
AEWGは定価で100万円。それがAEGになって定価で200万円になったのです。
単なる価格改定で2倍になるか?
という疑問は当然沸いてくるのですが
何かを変更したというアナウンスは一切ありません。
ただ、AEWGからAEGになった時にカタログデータの重量項目が
2600グラムから2730グラムに変更されているのが気にかかる点で
ガラスがより高価な新種に変更されたと考えると価格改定も納得がいくのですが
残念ながら、それを両方購入して考証するだけの財力は私にはございませんので
真相は藪の中。
中古価格は10年位前までは、その定価を考慮してAEWGよりもAEGが
高いのが通常だったのですが今となっては、どちらでも値段は一緒ですかね。
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今回、入荷の商品は定価が高い方のAEG。
程度も使用感はさほどなく
レンズ内、絞り、ピントリングどれを取っても良い状態を保っております。
専用トランク、FR-capが付属ですが
残念ながら、トランク用のストラップと鍵が欠品しています。
状態が良いZEISSのサンニッパをお探しの方に是非。


Tele-Apotessar 300/2.8 AEG
***お買い上げ、誠にありがとうございました***