副店長のオススメ品

いつもご覧頂きありがとうございます。
副店長を務めますわたくしがオススメする商品を定期的にUPしております。
冗談も交えて楽しく?ご紹介しておりますので、どうか軽く流して下さい。
商品は売り切れ御免です。欲しい商品がございましたらメールまたは電話にてご連絡下さい。
ご利用をお待ちしております。

Y/Cレンズ

在庫過剰につき早い者勝ち

中古カメラ店の悩みの種の一つに
欲しい時に欲しいカメラが仕入れられないということがあります
お店としては人気機種を中心にいろいろな商品を幅広く在庫するのが理想なのですが
そうそう欲しい商品が買取できる訳ではなく
理想的な在庫状況をつくるのはなかなか難しいのです
その逆に同一機種が次から次へと連続して入荷すこともあり
これはこれで大問題です
今回の問題は後者
なぜか分かりませんが買い取り依頼が来るたびに
その中にこのレンズがあたりまえのようにそこにいるのです
当時はドイツ製の憧れのレンズでその発色の良さには定評があり
高価なことから誰もが買えるようなレンズではなかったので
こんんなにも連続して買取依頼がくるのは不思議なのですが
これも確率の成せる業なのでしょうか?
ということで在庫調整セールです
掛け値無しのお買い得です
在庫は下記からご覧下さい



細かいレンズ状態はお気軽にメール、お電話にてお尋ね下さい
適正在庫に戻ったらお値段も戻りますので
お求めはお早めに


AEとMM

コンタックスのレンズにはAEタイプとMMタイプがあります。
その後に付くJ,GはそれぞれJAPAN,GERMANYを指しますから
たとえばAEJといえばAEタイプの日本製となります。
AE,MMの違いは?といえば専用ボディを使った時の露出制御が
AEは絞り優先、マニュアルモード
MMは絞り優先、マニュアルモードに加えシャッター優先、プログラム
が使えるという違いがあります。
今ではミラーレスカメラにアダプターでこれらのレンズを使うことが
主流になっているので、この違いは何の問題にもならないのですが
もうひとつ、絞りの形状が違うということがあります。
レンズの種類によっても違うのですが、ほとんどのAEタイプレンズは
開放から最大で1〜3絞り位まで絞りの形が手裏剣状になるのです。
さらに、これもレンズの種類によって違うもの違わないものとありますが
内面反射処理などが違ったりします。
これらの理由でSNSではMM>AEというのが定説のように語られています。
実際に当店にレンズをお探しに来られたお客様に
AEとMMどちらが宜しいですか?とお尋ねすると
皆さん、ある程度に情報をSNSなどで下調べしていらっしゃるようで
ほとんどのお客様がMMの方が良いんですよね? というお返事が。
しかし、良い?って何なんでしょう。
そもそもレンズを収差で数値評価してしまえばAEにしろMMにしろ
現行レンズに勝てる訳もなく、どちらも悪いとなる訳ですが
その悪いレンズで撮影された写真を見て良いと感じるから
オールドレンズを使うのです。
ですから数値的評価の良い悪いはオールドレンズ選びにおいて
全く意味を成さないのです。
さらに数値的にも本当にMM>AEなのかと言われれば
当時のメーカーの正式発表は ”違いはありません” でしたし
実際にAE,MMを撮り比べてみても、ほとんどのレンズで描写の違いを感じることはできません。
唯一誰でも分かるレベルで違いが感じられるのは
Planar85mmF1.4位でしょう。
このレンズではAEの方が明らかにフレア感が増します。
もしその他のレンズで明らかな差を感じるという方がいらっしゃるのであれば
それはその方が相当、色感覚に敏感であるか、
もしくは比較された個体のAE,MMの違いよりも
色々な理由により生じている個体差によるものだと思われます。
これはほとんどの方がご存知ないし、私も全て把握しているわけではないのですが
AEとMMでガラス硝材が違うものが存在します。
ですから厳密に言えばAEとMMでは ”違うレンズ” と言えるものがあるのです。
ではそれらのレンズはMM>AEが成り立つのかと言えば、それも違います。
AEとMMでガラス硝材が違う理由は時代背景を考えると
AEで使っていた硝材が環境問題で使うことが出来なくなった。
つまりは仕方なく硝材を変えたのです。
ですから硝材が新しくなったMMの方が良いということにはならないし
メーカーとしては本当は硝材は換えたくなかったのかもしれないのです。
DSC01884
SNSで又聞きの又聞きでMMの方が良いという根拠がない話が
事実のように伝聞されている昨今ですが皆様におかれましては
ご自身のカメラをご持参頂き試写して純粋にその描写で
レンズをお選びいただければと思います。
その為に極楽堂では、ほとんどのレンズをAE,MM共に複数本ご用意させて頂いておりますので
お好みの一本にたどり着けるはずですし
そのお手伝いはお任せ下さい。
DSC01885
ちなみにここ数年大人気のPlannar50mmF1.4はAE,MMで硝材が変わっているレンズで
今現在26本のご用意がございます。

4本目の25番代

ヤシカ・コンタックスレンズにおいて
シリアルナンバーの頭が25で始まる個体は
マスターレンズ(お手本用の試作)として作られたもので市販されることはないのですが
どういう訳か、極稀に中古市場にお目見えします。
当店でも以前
Vario-Sonnar70-210mmF3.5AEWG
Sonnar100mmF3.5AEWG
PC-Distagon35mmF2.8AEWG の3本の25番レンズが入荷しましたが
今回のは初登場。
BlogPaint
DSC07539
DSC07540
2本しか無いドイツ製ズームの1本Vario-Sonnar40-80mmF3.5AEWG です。
シリアルナンバーやマウント座金も真鍮になっていることから
かなり後期に作られたものだと思われます。
このレンズにしては珍しくガラスの状態も良いので
ちょっともったいない気はしますが
実用品として状態の良いレンズをお探しの方にもよろしいのでは。
 

Vario-Sonnar40-80mmF3.5AEWG ABランク 
*** お買い上げ、誠にありがとうございました***

ML100/3.5 MACRO

個人的にこのレンズには思い入れが強いんですけど
客観的に見ても名玉だと思いますよ、これ。
もともとはマクロプラナー100mmが高価で買えなかったから
仕方なく買ったレンズだったのですが
その描写に魅了され以来、長期間 に渡って愛用することになり
未だに 手放さずにいるんですから。
DSC01248
DSC01249

実は、このレンズ”知る人ぞ知る”的なレンズで
探されている方はそれなりにいらっしゃるのですが
ここ数年は入荷しても、状態の良いものが無く
お薦めできるような商品では無かったのです。
でも今回は久々に良い状態のレンズが入荷しました。
お探しの方、お急ぎ下さい。

 ML 100/3.5 MACRO    AB+      
***お買い上げ、誠にありがとうございました***

これは、かなりの珍品です。

以前、コンタックスのレンズの25番台について
VS70-210mmF3.5をご紹介させていただいたのですが
http://fukuten.blog.jp/archives/2040606.html
25番代2回目の登場です。
その前に簡単に 25番代について説明させていただくと
シリアル番号が25から始まるコンタックス用レンズは
マスターレンズとして各レンズ2〜3 本製造され
それを基準としてそれぞれのレンズが製造、調整されていました。
当然、市販はされないのですが、なぜか市場に出てくることがあります。
今回はSonnar100mmF3.5
BlogPaint
DSC06862
Sonnar100mmF3.5はAE,MMタイプともに日本製しかありませんが
ドイツのマイスターが組み上げたということで
made in West Germanyの刻印。
DSC06860
マウント内環が間に合わなかったらしく他のものを流用した
開放F値認識ピンの継ぎ足し
DSC06859
前玉、後玉の抑えリング形状の違い(右25番代)
DSC06861
絞り値の刻印文字の違いなど試作感が満載です。(右25番代)
後玉周辺部にバルサム切れや前玉に僅かなコートスレがありますが
そんなことは関係無い位に相当な珍品です。

Sonnar100mmF3.5AEG  (委託品)
***お買い上げ、誠にありがとうございました***

綺麗なVario-Sonnar 70-210mmF3.5 AEWG

これは、ここ7〜8年で見た中で一番綺麗。
しかも圧倒的に。
さらにはレンズ内もスカッと抜けています。
DSC00430
DSC00431
DSC00433
DSC00434
 
現代レンズのようにカリカリではないけども
巷で言われているシャープな描写をしないというのが
嘘だということが、これをお使いいただければがわかるでしょう。


Vario-Sonnar 70-210mmF3.5 AEWG A-ランク 
***お買い上げ、誠にありがとうございました***

AEだけどMMです

その描写の魔力で安定して人気があるプラナー50mmF1.4ですが
このレンズにもほとんどのYCレンズ同様に
Av、Mモードしか使えないAEタイプと
Av、Tv、P、Mモードが使えるMMタイプの2種類があります。
最近はフィルム人気とはいえ実際にはデジで使う方が多いので
AEでもMMでもこれらの連動機能は働かない訳ですから
どちらを選んでも同じなのですが、なぜかMMタイプが好まれる傾向があります。
その理由を尋ねると多くの方は絞りの形がAEではF1.4〜4の手前まで(F1.4省く)が
六角形の角に切り欠きが生じて手裏剣のような形になることをあげるのです。
その一方で絞りの形がより特徴的な六芒星絞りのインダスター61L/Zは
人気を博している というのは私のようなおじさんには理解できません。
実はプラナー50mmF1.4はAEとMMではガラス硝材が違いますので厳密に言えば
同じレンズとはいえず、描写にも僅かな差があります。
ですからその差が分かる方はAEも選択肢に入れた方が良いと思うのですが
やはり絞りの形がということでMM指定のお客様が多いのが現状です。
では、これはいかがでしょう。
BlogPaint
どこから見ても普通のMMです。
でも、知っている方はほとんどいらっしゃらないんですけど
AEとMMの切り替わり時期にAEをメーカーがMMに改造して販売した個体が少数存在するんです。
製造番号はAEなのに外装はMM。
過去にも数本、そのような個体を見たことがあります。
ところがそれらは全てレンズ単体での入荷でしたので
誰かが単なるいたずら半分で名盤交換したという可能性が捨てきれなかったのですが
今回は番号一致の元箱も付属しています。
残念ながらイミグレーションカードが欠品していますので100%とはいえませんが
この個体は本物のメーカー改造の可能性が高いと思います。
これに価値があるのかはわかりませんがレアではありますね。


Planar50mmF1.4 MMJ    A-ランク
***お買い上げ、誠にありがとうございました***

お久しぶりですサンニッパ

サンニッパのような大きなレンズはもちろん目玉商品ではあるのですが
当店のような、こじんまりとしたお店の ショーウィンドウにとっては
やたらと、場所をとって困ってしまうという一面もあり
さらに長居されると、早く売れて欲しい
そして、その場所を空けてもらいたいなどと考えてしまうこともあります。
ですので、そんな商品の入荷時には複雑な思いになるのですが
今回のTele-Apotessar 300/2.8 AEGの入荷は
素直にその再会を喜んでいる自分がいます。
調べてみると、このレンズに出会うのは3年ぶりです。
以前、ご紹介いたしましたDistagon35mmF1.4MMGの
4年半ぶりに比べれば大したことはないのですが
Distagon35mmF1.4はAEG,MMG,MMJ どれも同じフォルムで
特にMMG,MMJは裏面の Lens made in ****を見なければ
区別がつきませんから,そのフォルムに特別な久々感は無かったのですが
Tele-Apotessar 300/2.8 AEGのフォルムを拝むのは本当に3年ぶりなのです。
このレンズはZEISSが、性能を追い求め低分散特殊ガラスを使って作り上げた超高級レンズ。
受注生産で総生産数750本。
データによると最後のシリアルは Nr7347965。
当時の定価で100万円。
さらに細かく言えばAE West GermanyとAEGermanyがあって
AEWGからAEGになった時に価格も改定されています。
しかも2倍に。
AEWGは定価で100万円。それがAEGになって定価で200万円になったのです。
単なる価格改定で2倍になるか?
という疑問は当然沸いてくるのですが
何かを変更したというアナウンスは一切ありません。
ただ、AEWGからAEGになった時にカタログデータの重量項目が
2600グラムから2730グラムに変更されているのが気にかかる点で
ガラスがより高価な新種に変更されたと考えると価格改定も納得がいくのですが
残念ながら、それを両方購入して考証するだけの財力は私にはございませんので
真相は藪の中。
中古価格は10年位前までは、その定価を考慮してAEWGよりもAEGが
高いのが通常だったのですが今となっては、どちらでも値段は一緒ですかね。
DSC00055
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今回、入荷の商品は定価が高い方のAEG。
程度も使用感はさほどなく
レンズ内、絞り、ピントリングどれを取っても良い状態を保っております。
専用トランク、FR-capが付属ですが
残念ながら、トランク用のストラップと鍵が欠品しています。
状態が良いZEISSのサンニッパをお探しの方に是非。


Tele-Apotessar 300/2.8 AEG
***お買い上げ、誠にありがとうございました***

 

ダメージ仕様

昔のカメラは金属製で使い込むと塗装が剥げ
下地の金属が出てきて貫禄があったのですが
今のデジカメはほとんどがプラスチックで
使い込んだところでテカテカになるだけ。
それを悲しむ一部の愛好家は自分のデジカメに
下地から金属が出てきたようにペイントをして
楽しんでいるようで、その出来栄えはなかなかのもの。
しかし、こういうホンモノを見てしまうと。
DSC09538
DSC09539
DSC09540
やっぱり、違いますよね。
厳密に言えば、137MAの上カバーはプラスチックなのですが
当時よく使われていたエンジニアプラスチックなので塗装が剥げると
金属層が出てくるんですよ。
カメラ屋やってても、ここまで使い込まれたカメラにはなかなか出会えません。
特にシャッターボタンなんか本来の黒い塗装がこんなになっているんですよ。
凄すぎます。
ただ私も、これだけのことではご紹介はしないんですよ。
このカメラ、こんな状態なのに計測器でバッチリと精度が出ているんです。
しかも貼り革はメーカーオリジナルの張替え。
しっかりとメンテナンスされているんでしょう。
実用でこの外観をカッコイイという方、オススメです。

137MA 
***お買い上げ、誠にありがとうございました***


ちなみに、コレと一緒に入荷したレンズがこれ
DSC09541
DSC09542
DSC09543
こちらもかなりの使い込まれよう。
特に3枚目の前後の色の違いに注目ですね。
手で持つピントリング回りの色落ち。素敵です。
普通の使い方ではなかなかここまではいきませんよ。
レンズには薄い拭きキズが少しありますが、整備はされているようで
ヌケは良く、描写はバッチリ。
よろしければ、ご一緒にいかがですか。

Planar 85/1.4 AEG   
***お買い上げ、誠にありがとうございました***
 

ピッタリ10000

シリアルナンバー下5桁、ピッタリ10000です。
ちょっと調べてみたんですけど
今まで当店で取り扱った商品数が約5万点、その中で
下4桁が1000、2000などのいわゆるキリ番の入荷は何度かあったんですけど
それが下5桁となると一度も無かったんです。
このような番号に当たる確率は当然1/10000。
にも関わらずその分母の約5倍の数の商品を取り扱って
初入荷というのは統計学上は稀な出来事になりますよね。
もともと、このような特別感のある番号の商品は
新品の流通過程において、どこかしらで買い取られてしまうとか
運良く店頭までたどり着いたとしても
販売員がこっそりと常連さんに販売するなどして
偶然にそのような番号の商品を手にすることは難儀なことだ
などという話もちらほらと聞いたりもします。
さらには中古品になれば、
もし仮に自分が買ったカメラがたまたまこのようなキリ番だったらと考えると
なんとなく手元に残しておきたいという心理が働いて
売却するのを躊躇してしまう気がしますので
新品のそれよりもさらに低確率ということになるんでしょうね。
ということは案外、中古品においてこの1/50000という確率は
順当、もしくは逆に高確率な出来事なのかもしれませんね。
あっ、肝心なレンズの紹介をしていませんでした。
DSC09366
DSC09367
BlogPaint
Planar 100mmF2 AEG です。
前玉の最周辺部に何かわかりませんけど
ポツポツと針先でつついた傷のようなものがありますが描写への影響はありません。
外装は使用感が低く、綺麗な状態です。
お好きな方どうぞ。

Planar 100mmF2 AEG AB+  
***お買い上げ、誠にありがとうございました***
 

マスターレンズ

コンタックッスのレンズのシリアルナンバーにおいて58番台は最初期番として有名ですが
実は、その前に579番台というレンズもありまして
それはMirotar1000/5.6という化け物レンズ
(定価517万円、生産数推定22本)
とDistagon18/4に使われています。
さらに、それが最初期番かといえば、厳密に言えばそうではなく
その前に25番台というものが存在します。
しかし、この25番台のレンズは一般に販売されてはおらず
メーカーがレンズを作る時のお手本、マスターレンズとして使われていたとのことです。
そして、それらはレンズの種類ごとに各2〜3本ずつ作られたという記録が残っています。
今回はそんな25番台のVario-Sonnar70-210/3.5AEGのご紹介です。
先ほど”各レンズごとに2〜3本ずつ作られ”と書きましたが
実はこのレンズだけは特別で、正確な数は把握できませんが
少なくとも十数本の存在が確認されています。
その理由は
・製作や調整が難しくマスターレンズも多くが必要だった
・このレンズだけは25番台が販売された
など諸説ありますが、真偽の程は定かではありません。
(ただ京セラ時代に、このレンズを修理に出すとドイツ送りになり
送料10万円+修理代という、とてつもない金額となったので
調整が難しかったのは事実でしょう。)
DSC09365
DSC09366
BlogPaint
このレンズにしては外装、レンズ内共に綺麗です。

Vario-Sonnar70-210/3.5AEG(委託品) AB+ランク  ¥149,040-

*** SOLD OUT、 お買い上げ ありがとうございます***
 
 

なんと4年半ぶりの入荷です

Distagon35mmF1.4MMG、エムエムジャーマニー。
しばらく見ないと思っていましたが
調べてみたら、なんと 4年半ぶりの入荷でした。
厳密に言えば9年ぶりの出戻りですが
丁寧に使って頂いたので良い状態を保っています。
DSC09243
DSC09244
お探しの方
脅かす訳ではありませんが
これを逃すと次はいつになるかわかりませんよ。

Distagon 35mmF1.4 MMG  ¥168,000-  

*** SOLD OUT、 お買い上げ ありがとうございます***

A-ランク。Planar 85mmF1.2 50years

1932年ドイツで生まれたCONTAX。
その50年後の1982年に生誕50周年を記念して
当時の最高性能を持して販売されたのがこのレンズです。
さすがに数値性能を現行のOTUSなどと比較すると見劣りしてしまいますが
出来上がりの写真を見れば現在でも十分に通用するし
キレがあるのに柔らかいその描写は
キレキレすぎて目が痛くなるような現代レンズとは一線を画する魅力があると
このレンズを所有している私は感じているのです。
DSC09042
DSC09041
実はYASHICA/CONTAXとして初めて販売された記念レンズが、このレンズで
後に販売されたいくつもの記念レンズは専用フードやフィルターが同梱されて
いかにも記念レンズ然とした佇まいで販売されたのですが
このレンズは普通のレンズと同じ箱に梱包されて販売されていました。
DSC09039
よって記念レンズなのにもかかわらず
コレクターズアイテムという扱いをされた方が少なく
綺麗な個体はおろか、箱が残っている確率さえも極端に低いという
珍しい記念レンズとなっているのです。
ところが今回の商品は
数回使用されただろう痕跡らしきものはありますが
このレンズでこれだけ綺麗な個体は今後でてくるのかどうか?
というくらいに綺麗な状態で
別売されていた 77/86RING 、77mmP 、HOOD3までもがしっかりと箱付きで
付属されていますのでまさにコンプリート。
DSC09040
綺麗な50yearsをお探しの方、必見です。

Planar 85mmF1.2 AEG 50years A-ランク  ¥348,000-

付属品 元箱、取説、リアキャップ、フロントキャップ(K-841)、ケース
    77/86RING、フードキャップ(K-84)、77mmP-Filter、HOOD3



 

今さら?プラナー85mmF1.4

コシナ製のOtus55mmF1.4。
いろいろなサイトでその描写を見させていただいているのですが
開放時における周辺部の解像力はすばらしく
今までのレンズとは次元が違うと言っても過言ではないでしょう。
そのOtusの第二段として85mmF1.4が次のフォトキナで
発表されるということが真しめやかに囁かれています。
Otusの名を冠して登場するからには55mm同様の
内容を期待して良い訳で、その描写を早く見てみたいものですね。
ところで先日とあるお客様がタブレット持参でご来店されました。
その方に開放で撮影されたという写真を見せていただいたのですが
その写真を見て中望遠系のプラナーで撮影されたことはすぐにわかりました。
さらにキリッとしたピント面からしてPlanar85mmF1.2もしくはPlanar100mmF2
であろうというところまでは予想できたのですが
正解はなんとPlanar85mmF1.4。
このレンズの開放でこれだけのシャープなピントが出るとは
俄かには信じがたかったのですがEVFの拡大機能を使って正確に
ピントを取ってやるとびっくりするくらいの描写をするらしいのです。
ただし本当にシャープなピント面は恐ろしく薄い。
実際にあれこれ撮影してみました。
カメラはα7+P85/1/4MMJですべて開放撮影JPEG撮って出し
DSC09946
DSC09949
DSC09953
手前のおしべのあたりにピント
DSC09961
何度もピントを取り直して撮影したのですが今度は花の軸の毛のあたりにピント
14倍拡大でピントを確認してシャッターを切るのですが
指をシャッターボタンに移動する間にピントがずれるという
くらい微妙で正確なピントを手持ちで撮影するのはかなり難しい。
DSC09982
最短1m。1〜2mmと思われるピントを探して連写した1枚
DSC09989
こちらも同様の撮影
DSC00003
Otus85mmF1.4の描写は(お値段も)楽しみですが
Planar85mmF1.4もEVFの拡大を利用してみると
フィルム時代では分からなかった、このレンズの本当の実力を発見できますよ。
ちなみに夏らしくオカルトチックに商品を撮影してみました。

Planar85mmF1.4 AEG,MMJ,MMGとも多数在庫ございます。
http://onlyzeiss0.web.fc2.com/zaiko1404-lens.htm


番外編

約30年前の私の愛機はキヤノンA-1とT90でした。
その頃、New FD35mmF2.8を常用レンズとしていた私は
A-1にその35mmF2.8を、そしてT90にはNew FD300mmF4を装着という
かなり偏ったレンズ構成で撮影を楽しんでいました。
そろそろもう1本レンズを追加しようと思い立った
私の脳裏に浮かんだのは85mmでも100mmでもなく
もっと広角のレンズでした。
そこで28mmと24mmで悩んだのですが
どうせ買うなら、より画角が広い方が良いだろうという単純な理由で
New FD24mmF2.8を購入しました。
35mmの画角が染み付いていた私の眼にとって
そのレンズの画角は目新しく何を撮影しても新鮮な感覚でした。
これに味を占めた私はその数年後さらに広い画角のレンズを物色し出したました。
そんな時に先輩カメラマンから紹介されたのがTokina 17mmF3.5 RMCでした。
当時はレンズ選びをする際には実際にそのレンズを使っている人の意見を聞いたり
カタログを集めて比較研究したりしていたのですが
中でも一番簡単で購買意欲を掻き立てられたのがカメラ雑誌の記事でした。
それはカメラマンが実際にいろいろなレンズを使って作例を載せて
そのレンズについて感想を書くというようなものなのですが
そこに書かれている記事を読んでいるとレンズ性能は明らかに
カメラメーカー(ニコン、キヤノンなど)≧レンズ専門メーカー(タムロン、シグマなど)という形で書かれていました。
今思えば、その記事を書いているカメラマンが何らかの形でカメラメーカーのサポートを
受けている場合が多く、そのカメラマンが書いている記事は当然・・・ということなのですが
そんな社会の仕組みをまだ理解できていなかった私は
そこに書かれている記事を鵜呑みにし
レンズ専門メーカーのレンズに明らかな偏見を持っていました。
そんな私にその先輩はかなりの熱弁で
Tokina 17mmF3.5 の良さを語っていたのですが
私の耳には
”だったらキヤノンの17mmはもっと良いだろう”
という風にしか聞こえませんでした。
結局私はNew FD17mmF4を購入したのですが
このレンズは私の体質には合わず良い写真が撮れないばかりでなく
このレンズを付けてファインダーを覗くと気持ちが悪くなるという症状まで現れ
わずか数回の使用でこのレンズとはサヨナラをしました。
この原因は不明ですが、その後Distagon18mmF4を愛用していることを
考えると単純に画角が合わなかったということだけではないように思うのですが・・
DSC08121
DSC08122
そんな私の目の前に今Tokina 17mmF3.5 RMCがあります。
店頭での買取だったのですが中玉にヨゴレ、絞りがネバリという状態で
実用では少し厳しいものがありこのレンズの商品価値を考えると
ジャンク品として現状販売というのが普通の選択です。
でも、こんな思い出があるレンズの描写を30年ぶりに確かめたいという
気持ちを抑えきれずレンズ、絞り、ヘリコイド全て調整に出してしまいました。
綺麗に蘇ったTokina 17mmF3.5 RMC。
さっそくテスト撮影をしてみましたが、これがかなり良い。
さすがにコントラスト、発色などは弱い感は否めませんが
歪曲収差の少なさ、周辺部の解像力などかなりのものです。
(ちなみに最短撮影距離は25cm)
DSC08117
α7、開
DSC08118
α7、F16
DSC08119
α7、開
DSC08120
α7、F16

このレンズを着けてファインダーを覗いても気持ちが悪くなるということもなく
あの時、先輩の言葉を信じてこのレンズを買っていたら
私の広角レンズライフも変わっていたかもしれません。


Tokina 17mmF3.5 RMC (Y/Cマウント)  ¥FU.M
-
*** SOLD OUT、 お買い上げ ありがとうございます*****

 
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