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前玉の凹を強調する為、黒線を写し込んでみました。カラーウルトロン
コーティングが多層になりましたが凹ではなくなりました。

ultron開放
凹ウルトロン開放
color-ultron開放
カラーウルトロン開放

6-2
凹ウルトロンF5.6
6-2
カラーウルトロンF5.6

フォクトレンダーといえば1756年にオーストリアのウイーンで創業し
その後ドイツで発展をとげた由緒正しき光学メーカーなのですが
1960年代から台頭してきた日本のカメラメーカーとの競争の破れ
1972年に実質的には生産を停止し、その後は商標権だけがローライなどを
転々と一人歩きをするという波乱万丈な道をたどったメーカーなのですが
今ではすっかり日本のコシナのブランド名として定着しました。
このような歴史のあるメーカーですから数々の名レンズを生み出してきました。
スコパー、ヘリアー、ウルトロン、アポランター、ノクトンなど数え上げたらきりがありません。
その中から今回ご紹介するのはウルトロン50mmF1.8。
このレンズはその外観的特長から有名になりました。
パッと見ではわからないのですが前玉が凹んでいるのです。
元々このウルトロンというレンズは当時の高級コンパクトカメラに装備されていたレンズなのですが、
それを一眼レフ用レンズに移植する為にはバックフォーカスが足りないので、
それを稼ぐ為に前玉に凹レンズを着けたといわれています。
この世にいったい何本の50mmレンズが存在するのかわかりませんが
数多い50mmレンズの中で私の知る限り前玉が凹のレンズはこれしかありません。
その後ウルトロン50mmF1.8はカラーウルトロン50mmF1.8となり
多層コーティングされ販売されるのですが、レンズ設計は一新され前玉の凹は姿を消していました。
この為ウルトロン50mmF1.8は数が少なく中古市場ではかなり人気があり
最近ではなかなかお目にかかれないレンズとなりました。
一方前玉が凹ではないカラーウルトロン50mmF1.8はウルトロン50mmF1.8の
パチもの扱いをされてきたのですが実はこのレンズはローライSL35用に
用意されたプラナー50mmF1.8と同じもので(コーティングは違うようですが
)すばらしい描写をするのです。
今回は両方のウルトロンが揃ったので撮り比べてみました。

Ultron50mmF1.8         ¥69,800-

***** SOLD OUT、 お買い上げ ありがとうございます***** 


Color-Ultron50mmF1.8     ¥29,800-