今回はYASHICA FR。
今となっては、このカメラの存在を知っている人も少なくなってきましたが
CONTAX RTSと同時期に発売された兄弟機で
FR,FRI,FRIIとSONYα7同様に3機種が販売されていました。
(兄弟機だけあってワインダーなどがRTSと共用できるが
RTSにヤシカワインダーを使うには細工が必要)
FRIはRTSと同じで絞り優先、マニュアル露出対応機のまさにヤシカ版RTS。
FRIIは絞り優先露出専用機。
そしてFRがマニュアル露出専用機。
国内版はFR、FRIはブラックボディのみ、FRIIはシルバーボディのみという
変な色分けもされていました。
ここで不思議なのがこの時代どこのメーカーも
マニュアル露出専用機は電池が無くても作動する
機械制御式シャッター搭載というのがお約束だったのですが
(PENTAX MX、OLYMPUS OM-1、NIKON FMなどなど)
このYASHICA FRは基本的にRTSから絞り優先機能を
取り除いた兄弟機ですから
マニュアル露出専用機でありながら
シャッターは電子制御式というかなり変わったカメラになったのです。
(他にこういうカメラは思いつかないんですけどあるんですかね?)
そして私的にはこのYASHICA FRにDistagon35mmF2.8をつけて
販売されていた中古品を買ったことがツァイスレンズデビューという
思い出深いカメラでもあります。
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巻上げ軸中心がシャッターボタン
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フィルム感度はISOではなくASA,DIN表記
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さて今回の商品の状態ですが外装はかなり良い状態です。
しかし、このカメラのフィルムカウンターはプラスティックパーツを使っていて
かなりの確立でそれが破損してしまっていますが残念ながらこの個体も
フィルムカウンターが不動です。
ピント精度はばっちり出てますがスクリーンに少々スレがあります。
シャッター精度は全速1/2段遅いですけどネガなら何の問題もないし
リバーサルでも十分使えるくらいにシャッター速度にバラつきがありませんので
実用の方にはお勧めいたします。
さあ、私のようにこのカメラからツァイスレンズデビューしてみてはいかがですか?
でも、その後の人生はろくなものにならない可能性が高いですけど。

YASHICA FR   ¥2,400-
*** SOLD OUT、 お買い上げ ありがとうございます***