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日本人は車をピカピカに磨いて乗っている方が多く、
それはむしろ道具というよりも自分を着飾るアクセサリーのようですらあります。
このことは外国人には不思議な感覚らしく、彼らの多くにとって車は正に道具であり、
バンパーなどはぶつける為のものという感覚すらあるようです。
カメラに関して言えばこの傾向はさらに顕著になります。
日本人はカメラをとても綺麗に使い、レンズはまるで宝石のように扱います。
当店も年数回、ヨーロッパなどに買い付けに行くのですが、
そこで綺麗に見えたカメラが日本に持って帰ると
全然綺麗ではなかったとかそれなりに使っているけど安いからといって買ったものが、
日本で見ると恐ろしいほど汚いものだったということはよくあります。
外国ではカメラは正に写真を撮る道具であり、
それゆえ道具として使い込まれたカメラが多いので
日本にいる時と感覚が狂ってしまうくらいに中古カメラに程度の差があるのです。
しかし、日本にもカメラを道具として写真を楽しんでいる方たちもたくさんいらっしゃいます。
もし、あなたがその中のひとりならば、
今までなんとなく避けていた”コートスレ”のあるレンズはとてもお買い得なものなのです。
レンズには反射防止の為にその表面に反射防止膜がコーティングされているのですが、
”コートスレ”とはその膜に傷が付いてしまっているものなのです。
傷が付いてしまっているというと聞こえが悪いのですが、
それが1本、2本付いていたところで実際の写真の写りには99.9%影響はないのです。
それが証拠にお金に余裕のないプロカメラマンなどは、
こういうレンズを喜んで買っていかれます。
あなたが純粋に写真を写すことを楽しみたいのであれば、
このような訳ありレンズは実はとてもお買い得なレンズなのです。
(ちなみにこの写真は約10mmコートスレのある
 MakroPlanar60mmF2.8にてPlanar85mmF1.4を撮影。
 ど真ん中にゴミのように写っているのが約2mmのコートスレです)

もし、それでも心配ならばデジカメで試写して納得してからお買い求めください。
コート擦れ・・・不景気には愛される商品かもしれません。

年内のオススメ品は以上です。皆様、良き新年をお迎え下さいませ。