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ハッセルブラッドといえば30年ほど前はプロでもなかなか手にすることができなかった憧れのカメラでこのカメラで撮影されたフィルムの枠に刻まれるVマークはその写真がハッセルによって撮影されたことを示し、その写真の格までも上げてしまうくらいの威厳がありました。
ところが今現在の中古価格は当時を知っている人間にとっては驚くほど安くなり中判の入門機として学生が街中で持ち歩いてたりします。  
そんなハッセルのレンズ郡の中で常用レンズとして玄人うけするレンズにDistagon60mmがあります。
35mm判換算で33mmになるこのレンズは広角レンズとしては扱いやすいものなのですがハッセルを購入する場合ほとんどの方がお約束のように80mmをつけて購入するので値段的に高価でそうそう何本も買えるはずのないハッセルレンズで次の一本としては60mmよりはもう少し焦点距離の離れた50mmを選ばれる方が多いせいか探してみると意外と数が少ないレンズです。
そしてこちらは画角は近いのですが違う意味で数が少ないレンズ。
1999年2月、コンタックス645が発売された時のレンズラインアップには35mm判換算で35mm相当のレンズはありませんでした。
この画角のレンズが発売されないのはどう考えてもおかしいと誰もが思っていたので
”35mm換算のレンズはいつ発売されるの?”
とよく聞かれたものでした。
このようなことを聞かれる方の中には、そのレンズが発売されるまで広角レンズを買うのを控えていた方もいらっしゃったのですが待てど暮らせど出てこないそのレンズに痺れを切らせその多くの方がD45mmF2.8を買われたのでした。
それから約3年後の2001年12月。
そんな騒ぎもすっかり収まった頃にD55mmF3.5は発売されました。
そのレンズは開放F値を3.5と抑えたこともあり標準レンズよりも軽く、また定価もD45mmF2.8に比べ10万円も安く設定され、かなりの売れ行きが予想されました。
ところが蓋を開けてみれば・・・予想に反して売れ行き伸びず。
3年の月日は長過ぎました、待たせ過ぎです。
結果、当店でも過去5年で23本しか入荷したことがなく(実際の総生産数はわかりませんが)それらのデータからすると2000本弱とかなりのレアアイテムとなってしまいました。

こんな、なかなかお目にかかれないレンズですので今まで本気で試写する機会もなかったのですが今回、撮ってみて驚きました。
間違いなく645の広角レンズの中で一番の解像力。
出来上がった写真を見た瞬間、このレンズの凄さは判ったのですが
フィルムに印字されているデータを確認してびびりました。
250、F3.5、AV、D55。
ってことはこれ開放撮影?。
絞りを変えていろいろ撮っていたのでこのコマは画質からみて3段位絞ったレンズの一番いい所だとばっかり思っていたのに!。
この描写、恐るべし。
デジタルバックでも持っていればこの凄さがもっとよくわかるんでしょうけど
さすがに400万円じゃぁ・・
ジャンボ宝くじ。当たります様に・・
そして当たっても殺されませんように・・
いやな世の中になりました。

Distagon55mmF3.5M  AB+ランク  ¥98,000−