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みなさんそれぞれ、よく行く撮影場所ってありますよね。
私の場合は多摩川。
なぜだかわかりませんが、ここは私に写真を撮る気にさせる何かがあります。
でもわざわざ、多摩川まで撮影に出かけるのは面倒。それなら・・・
ということで、6年ほど前に多摩川の土手に引越しをしてしまったのです。
しかし長いこと同じ場所を撮影していると、全て撮り尽くしてしまった感は否めません。
いわゆるマンネリというやつです。
多くの方はここで撮影の足が遠のいてしまいます。それは仕方のないこと。
しかし、本当にそこを撮り尽くしてしまったのだろうか・・・
写真においては、こんなマンネリ感を払拭するのは案外簡単です。
それはカメラを替える。ただこれだけ。
例えば35mm一眼レフをお使いであればレンジファインダーに、またはコンパクトに。
その変化が撮影意欲をもたらせてくれるのです。
そして、さらに大きな変化をもたらせてくれるのがフィルムサイズ。
皆さんの中には中判カメラを使ったことがない方も少なからずいらしゃるはず。
35mm判と中判の違いはフィルムサイズが大きくなり描写が緻密になっただけ。
普通、そうお考えになることでしょう。もちろん、それは正解です。
でも実際に使ってみると、それ以上の違いを感じるのです。
この違いは言ってみれば”表現の違い”とでもいいましょうか。
同じ瞬間を同じフレーミングで撮影した35mm判と中判の写真は、
そこから感じ取るものが全く違うのです。
これはどちらがいい悪いではなく、ただ単に”違う”のです。
ダヴィンチの"モナリザ"、そしてゴッホの"ひまわり"を知らない人はいないでしょう。
もし"モナリザ"がここまで精密描写されていなかったら今ほどの名声を得ていたでしょうか?
逆に"ひまわり"を精密描写してしまったら・・・
絵画においての差に近いものが、写真のフィルムサイズの差にも言えるかもしれません。
645判で35mmと同じ画角を得るには約1.6倍の焦点距離を必要とします。
この緻密さとレンズの違いが相まって、35mmカメラとの”表現の違い”を生み出しているのです。

CONTAX645の値段も大分、こなれてきました。
今まで中判カメラを使ったことのない方、是非一度、使ってみてください。
このカメラはフルオートなので、35mm判の感覚でお使い頂けます。
多摩川に住んではや6年、賃貸住宅住人の私はこの夏、契約を更新します。
ここには撮るものがまだまだありますから。

CONTAX645 レンズ付標準セット  ¥128,000〜
あとはフィルムを買ってシャッターを押すだけです。