10年前アダプターで他社のレンズを装着して楽しんでいるという人はごく一部で
カメラ好きという人たちの中でもかなりコアな部類の人たちでした。
しかし10年たった今、アダプター遊びはかなり一般的なものになり
昨年のα7の登場によってそれはさらに拍車がかかりました。
アダプターを初めて使うという方の多くは高くても安心という理由で
日本製を選ばれる方が多いのですが
アダプター遊びが進んで行くとアダプター代がかなり嵩んでしまい
安い中国製アダプターを選ばれる方が増えてきます。
しかし、その中国製アダプターにはアタリ、ハズレがかなりあって
中には実用に問題がある商品もちらほら存在するのが現状です。
ある時、某中国製アダプターメーカーの社長とお話させていただく機会があり
その問題について、いろいろと意見をさせていただいたのですが
結果的に言えば”そんなに細かい事を言うのは日本人くらいだ”ということでした。
そのときは個人的に納得がいきませんでしたが
よくよく考えてみたらアタリ、ハズレなどというものは皆無に近いほど
見事に管理された日本の工業製品に慣らされてしまった私は知らず知らずに
日本製品の価格の半分以下で販売している中国製品にも同じものを求め
確かに細かい事を言いすぎだったと反省しました。
それからしばらくして、そのメーカーから送られてくるアダプターの箱にはJのシールが
貼られるようになり商品を検品している私の感覚では明らかにハズレ率が減っているのを
感じていましたので中国メーカーも日本向けには値段が高くても
基準を厳しくした商品を発送するようになったんだなと勝手に思っていました。
そして今回、中国から直接G-αEアダプターを仕入れてみて私の感覚が
正しかったと確信しました。
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以下日本人的感覚で見た難点です。
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ネジ位置を間違えてドリルの当ててしまっている。
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ネジ位置を間違えて部材を僅かに傾けないと取り付かない。
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ネジ穴を深く開けすぎて貫通。
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接着剤が派手にはみ出し。
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部材にキズ。
最近の中国製アダプターではあまり見かけなくなった問題点満載です。
でも、これは向こうでは普通に販売されているもので
使用には何の問題もありません。
確かに、こんなことで文句を言うのは日本人だからなのかもしれません。
逆に言えばこんなことに文句を言わなければもっと安く買えるということです。
その他、レンズロックのかかりがあまい、外れにくい。
ピントリグが回り難いなどいろいろありましたが
内部の材質、加工精度は3年前のモノと比較して向上しており
全品私が責任を持って再調整いたしましたのでご安心下さい。
あとは日本人的感覚で見た難点を許せるか
そしてお値段。

CONTAX G−αEアダプター  ¥5,980− (30個限定)
値段には十分見合っていると思います。