中学生のわたしにとって年に一度開催されるカメラショー(今のCP+)は
憧れのカメラを手にとって見ることが出来るまさに夢のような空間でした。
(今の若い方には想像できないでしょうがカメラ屋に行けばデモカメラが
自由に触れるようになったのはそれから、大分たってからです。)
当時オリンパスOM−1を使っていた私は
カメラをぶら下げ心躍らせながらカメラショーに出向きました。
そこでオリンパスのブースに立ち寄ると、すぐ近くでセミナーを開催していると言うではありませんか。
幸い開催時間が遅かったのでカメラショーそして必ずその近辺で同時開催されていた
写真用品ショーを充分に堪能させていただいてから、ハイテンションのまま
そのセミナーに参加させていただきました。
セミナー参加者はほぼ100%おじさん連中で占められ
そんな中一人ポツンと中学生の私が参加している光景は
傍から見るとかなりの違和感があったはずですがそんな空気を感じることすら
ないくらいその時の私はハイテンションだったのでした。
訳も分からず参加したセミナーでしたが今考えるとかなり貴重なもので
そこにはなんとあの故米谷氏がいらっしゃって直にいろいろなお話をしていただき
質疑応答のコーナーまであるというとても贅沢なものでした。
しかし中学生の私にはその貴重さを理解できるはずもなく
残念ながらお話の内容は何一つ覚えていないのですが
併設のクリニックでファインダーのゴミを清掃してもらって
おみやげにステッカーまでいただいたことは今でもはっきりと覚えています。
話はそれましたがカメラショーといえば楽しみなのがカタログ。
会場に行けば一冊無料でいただけたのですが、そのカタログ冊子は
家に帰ってから本当に穴が開くまで毎日毎日飽きることなく見続け
次はこのカメラを買おうなどと夢は無限大に広がりました。
当時のカメラショーのカタログには、どのメーカーも
ボディの価格とレンズ付きの価格を載せていたのですが
高級機は50mmF1.2やF1.4付きの価格
普及期は50mmF1.7やF2付きの価格と差別化されていました。
しかし、いずれも50mm付きであることには変わりありませんでした。
ところがその数年後のカタログには各社50mmに変わって
標準ズーム付きの価格を提示し始め
そのころから一気にズームレンズが普及し出したのでした。
しかし、まだ各社どの焦点距離のものが良いのか手探り状態だったようで
どこも無駄とも思えるくらいの種類のズームレンズを販売していました
当時のヤシカMLレンズもいわゆる標準ズームだけでも
28−50mmF3.5
35−70mmF3.5
35−70mmF4
42−75mmF3.5−4.5
35−105mmF3.5−4.5
と、5本もラインアップしていました。
今回初めて知ったのですが、この中で今まで当店に入荷したことがない
レンズが2本もあったんです。
その2本が35−70mmF3.5とF4。
どちらも35−70mmなんです。
35−70mmと聞くとその後某社のOEMで供給されていたモノのイメージがかなり強く
相当数の本数が生産されていると思っていたのですが
35−70mmF3.5とF4の2本はこの数年後、こっそりとカタログ落ちしていたのでした。
今回はそのうちのF4のタイプが初入荷いたしました。
実際の生産本数は分かりませんが個人的には全くノーマークだった
このレンズ案外レアものかもしれませんよ。

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ML 35-70mmF4    ¥8,400−

***** SOLD OUT、 お買い上げ ありがとうございます*****