テレプラスといえばKENKOが世に放った大ヒット商品。
まだまだ望遠レンズが高価だった時代に
比較的、安価でしかも手持ちのレンズの焦点距離が全て2倍になる
ということで特にお金の無い学生には、とてもありがたい存在でした。
私が学生の頃はテレプラスMC4という商品でしたが
(MCの後に付く4という数字がレンズ枚数を意味していて
4枚構成のレンズでした。何群かは覚えていません)
当時は焦点距離が2倍になり圧縮効果が出て迫力ある画像を初めて
ファインダーで覗いて興奮していました。
ところが出来上がった写真はどれもこれも、ろくでもなく自分の腕の無さを嘆いていました。
その数年後、もう少し望遠レンズが欲しくなった私は
一生懸命バイトに励み300mmの短焦点レンズを買いました。
その300mmを使ってみて初めて私は気が付いたのです。
MC4の画質の悪さに。
ろくでもない写真の理由は腕のせいでは無かったとはいいませんが
そのほとんどはMC4のせいだとその時確信しました。
以来、私の中では、テレプラス=安かろう悪かろうのイメージがばっちりついてしまいました。
テレプラスもその後MC6、MC7、PROシリーズと改良されていったのですが
MC4のイメージがあまりにも強烈だったので以後
個人的にテレプラスと関わりを持つことは一切ありませんでした。
そんな中、MC7の派生機種として販売されたのが今回ご紹介する
Macro TELEPLUS MC7です。
IMG_0160
マクロと名が付くだけあって本体にヘリコイドを内蔵しているので
レンズのヘリコイドで寄りきれない時には
このテレプラスのヘリコイドを繰り出してさらに近接撮影ができるという仕組みです。
しかも45cmが最短撮影距離の50mmレンズでは等倍まで。
BlogPaint
ということで、こんなふうにプラナー50mmF1.4でレンズとテレプラスの
ヘリコイドを共に無限に設定すれば
BlogPaint
ご覧の通り普通に100mmF2.8のレンズとして無限もバッチリ。

BlogPaint
そして、こんなふうにレンズとテレプラスのヘリコイドをともに最短に設定すれば
IMG_0156
等倍まで近接できます。

そしてなによりMC4とは大違いのこの画質。
これなら充分満足できるレベルでしょう。
さらにこれ、かなりヘリコイドの作りが良いので
一時期、中古価格が普通のMC7とさほど変わらない時期があって
その時にレンズをぶち抜いて改造レンズの素材に使用するという需要もあり
知る人ぞ知る的な存在だったのですが 
残念ながら、これはとっくに製造が中止されています。
再販すれば売れると思うのですが、たぶんコストがかかりすぎるんでしょうね。
最近ではなかなか中古で見かける機会も少なくなってきましたので
探されている方、いらっしゃいましたらどうぞ。

KENKO Macro TELEPLUS MC7  ¥      
ちなみにマウントはYCです。
*** SOLD OUT、 お買い上げ ありがとうございます*****

後玉の突起もありませんのでYC−EOSアダプター使用でフルサイズでも問題なくご使用いただけます。