さて、今回はちょっと変り種。
Biotar75mmF1.5(M42マウント)
このレンズの雑誌などで知っていた印象は良くも悪くも昔の大口径レンズ。
要するに当時は相当優秀なレンズだったけど、
今見てみれば開放ではかなりピントがゆるい。
だけどそこが面白いレンズ・・・という印象だったんですけど、
今回、何気なくデジタルで撮影してみてビックリ。
開放撮影でもピントはかなりキッチリとシャープ。
その上、ボケは昔のレンズらしい収差ありありの独特のもの。
この写りは個人的に好きですねー。
でも当店の若い衆は「ダメだこりゃ」などと一言で片付けてしまう始末。
もちろん万人に受け入れられる描写ではないので好き嫌いが分かれますが、
「お主もまだまだ若造よのぉ」と言ってやりたい気分です。
この描写にピンときたアナタ。いかがでしょう。
今回のレンズは細身のいわゆる前期型。
もちろんお約束の気泡、前玉小キズ、レンズ焼けがありますが、
焼けはこのレンズにしてはかなりマイルド。
(左の写真、開放での撮影。色補正してません)
委託品ですが、レアモノにしては比較的抑えた価格設定ではないでしょうか。
Biotar75mmF1.5(M42マウント)¥49,980−
***** SOLD OUT *****
いよいよ、北京オリンピック開幕!
今回はいくつの世界新記録が樹立されるのか楽しみです。
一足お先に、極楽堂でも新記録を達成しました。
しかも今までの記録を大幅に更新です。
今までの記録 ・・・¥36,800−
今回の新記録・・・¥19,800−
大幅な最安値の記録更新です。
これ何の話かわかりますか?
外観は結構使っています。歴戦の勇士!
ファインダー液晶表示左隅に少しニジミがあり、
さらに戒名・・・もとい、ネーム入りとはいえ、
実用機能は全く問題なしのフラッグシップ。
RTSIIIですよ! 定価¥350,000−です。
ちなみにこれ、このコーナーの50回を記念しての特別価格ですので早い者勝ち。
RTSIII ¥19,800−(0をひとつ忘れた訳ではありません!)
***** SOLD OUT *****
みなさんそれぞれ、よく行く撮影場所ってありますよね。
私の場合は多摩川。
なぜだかわかりませんが、ここは私に写真を撮る気にさせる何かがあります。
でもわざわざ、多摩川まで撮影に出かけるのは面倒。それなら・・・
ということで、6年ほど前に多摩川の土手に引越しをしてしまったのです。
しかし長いこと同じ場所を撮影していると、全て撮り尽くしてしまった感は否めません。
いわゆるマンネリというやつです。
多くの方はここで撮影の足が遠のいてしまいます。それは仕方のないこと。
しかし、本当にそこを撮り尽くしてしまったのだろうか・・・
写真においては、こんなマンネリ感を払拭するのは案外簡単です。
それはカメラを替える。ただこれだけ。
例えば35mm一眼レフをお使いであればレンジファインダーに、またはコンパクトに。
その変化が撮影意欲をもたらせてくれるのです。
そして、さらに大きな変化をもたらせてくれるのがフィルムサイズ。
皆さんの中には中判カメラを使ったことがない方も少なからずいらしゃるはず。
35mm判と中判の違いはフィルムサイズが大きくなり描写が緻密になっただけ。
普通、そうお考えになることでしょう。もちろん、それは正解です。
でも実際に使ってみると、それ以上の違いを感じるのです。
この違いは言ってみれば”表現の違い”とでもいいましょうか。
同じ瞬間を同じフレーミングで撮影した35mm判と中判の写真は、
そこから感じ取るものが全く違うのです。
これはどちらがいい悪いではなく、ただ単に”違う”のです。
ダヴィンチの"モナリザ"、そしてゴッホの"ひまわり"を知らない人はいないでしょう。
もし"モナリザ"がここまで精密描写されていなかったら今ほどの名声を得ていたでしょうか?
逆に"ひまわり"を精密描写してしまったら・・・
絵画においての差に近いものが、写真のフィルムサイズの差にも言えるかもしれません。
645判で35mmと同じ画角を得るには約1.6倍の焦点距離を必要とします。
この緻密さとレンズの違いが相まって、35mmカメラとの”表現の違い”を生み出しているのです。
CONTAX645の値段も大分、こなれてきました。
今まで中判カメラを使ったことのない方、是非一度、使ってみてください。
このカメラはフルオートなので、35mm判の感覚でお使い頂けます。
多摩川に住んではや6年、賃貸住宅住人の私はこの夏、契約を更新します。
ここには撮るものがまだまだありますから。
CONTAX645 レンズ付標準セット ¥128,000〜
あとはフィルムを買ってシャッターを押すだけです。
Y/Cレンズ群には全部で8本のズームレンズがあります。
全てVario−Sonnar(以下VS)
最初期のVS40−80/3.5,VS70−210/3.5の2本のドイツ製レンズは、
発色の派手さから根強い人気を保っていてドイツ信者には欠かせません。
VS35−70/3.4はVS40−80/3.5の歪曲が気になる方が選ぶ、通好みの1本。
望遠系では、その値段からは信じられない位の描写をするVS80−200/4が人気がありますが、
さらにあと一歩上の写りを目指す方と300mmが必要な方はVS100−300/4.5−5.6を選びます。
標準系ではVS28−70/3.5−4.5が人気があります。
理由は軽くて小さいのに写りは上位機種に引けをとらないこと。
しかしこのレンズのプラ外装のチープさが気になる方はVS28−85/3.3−4を選択します。
ズームレンズの選択は大体このような選び方をされるのが一般的です。
全8本、どのズームを選んでも・・・?
アレ?7本しかありません。えーと・・完全に忘れていました。
VS35−135/3.3−4.5MMJ。
このレンズ、定価¥230,000−(税別)とズームレンズの中では
ドイツ製のVS70−210/3.5の定価¥250,000−(税別)に次ぐ2番目に高価なレンズです。
それだけお金をかけて作ったレンズなのですが、残念ながらその存在感はダントツに薄い。
しかしこのレンズ、性能は?と言えば左の写真の通り発色、解像力ともに描写はお見事。
これだけ素晴らしい描写のレンズがなんでここまで人気がないのでしょう?
実はその理由はわかっています。
デカイ、重い、高価。まさに三重苦。不人気なのも頷けます。
でもここにきて価格が落ち着きました。
つまり三重苦から二重苦になったのです。しかしこれは一般の人にとっての話。
Zeiss信者のあなたにしてみれば、これで苦はなくなったのです。
なぜならZeiss信者にとってZeissレンズのデカイ、重いは当然なのです。
むしろ”性能に妥協のないレンズを作ってくれてありがとう”という気持ちで一杯なはずです。
信者のあなたも、そうでないあなたも、デジカメでも持って試写しに来てください。
そうすればこのレンズの描写性能の良さが理解できるはずです。
(ついでにデカイ、重いも理解できますけど。)
VS35−135/3.3−4.5MMJ ¥39,800〜
マクロ機構もあるので、職人が包丁一本持つ気分でどうぞ。
父の四十九日も無事終え、今日は遺品の整理のため実家にやってきた。
生前、父は写真とカメラが大好きだったのだが、
そんな父らしく防湿庫に几帳面にカメラが並んでいる。
そのずらりと並んだカメラを眺めていると、
その一番隅になにやらアルバムらしきものがあることに気づいた。
取り出してみるとやっぱりアルバムだ。
表紙には見覚えのある父の字で”家族日記”と題名が記されている。
おもむろにその題名が書かれた厚手の表紙をめくると、
おそらく病院で若かりし頃の母が僕を抱いている写真がある。
その写真の下には”長男誕生”
そしてさらにその下に小さな字で”CONTAX S2+Planar50mmF1.4”と書かれてある。
どうやら、これは僕が生まれた日からはじまる、家族3人の写真日記のようだ。
初めの数頁は記憶などないが、5歳を過ぎる頃になるとかすかながら記憶がある。
小学2年生の頃のある写真のページをめくると、
そこには退色して何が写っているかわからない写真が・・・
次の頁もまたその次の頁も退色した写真が並んでいる。
それらの退色した写真の題名下には○○○DIGITALと書かれてある。
どうやら父はこのあたりからカメラをフィルムからデジタルに変えたようだ。
経年変化とは実際にその年月が経たなければどうなるか分からないものだから致し方ないが、
父もこうなることは予想していなかっただろう。
ここから先は何が写っているか分からない退色した写真だけが続いているのだが、
父が付けたその題名だけを見ながら、1頁1頁丁寧にめくっていく。
このアルバムもいよいよ最後の頁になった。
なにげなくその最後の1頁をめくると、そこには色鮮やかな写真が。
そしてその写真の中では家族3人が微笑んでいる。
思い出した。
これはぼくが小学6年生の夏休み家族で伊豆へキャンプに行った時のものだ。
瞬時に僕の脳裏にはその時のことがいろいろと蘇ってきた。
釣りをしたこと、虫を捕まえたこと、飯盒でご飯を炊いたこと・・・
この1枚の写真がその時の楽しかった思い出を次々と呼び起こしていく。
ふと我に返って不思議に思った。なぜこの写真だけ綺麗に残っているのだろう?
そうだ、この写真を撮った時、三脚で撮影したのだが、
「ジー」というアブラゼミの鳴き声のようなセルフタイマーの音が滑稽に感じたのを思い出した。
その写真の下に目をやると題名が”最高の1日”そしてその下に”CONTAX S2”。
この日、父はどうしていつものデジカメではなくフィルムカメラを持っていったのだろう?
遺品の整理もひと段落つき、形見分けの品物を鞄に仕舞い込み家路に着く僕。
今度の夏休みの家族旅行は、このカメラを使ってみよう。
写真は退色しても、色褪せない思い出を残したい。
電車の中で形見分けのCONTAX S2を手にしながら僕はそう決めていた。
CONTAX S2 ¥46,800〜
新品の時は人気が無く、なかなか売れないものが生産中止になった途端に売れ出す。
そういったことはよくあることで、
かくいう私もその一人で生産完了、限定○台・・・
などという文字列が並ぶとついつい欲しくなってしまう人間です。
もちろん、だからといってなんでもかんでも買うという訳ではないのですが、
以前から「そのうち買おう!」と思っていたものが生産完了になると
そのタイミングで買うことが結構あります。
言ってみれば、生産完了、限定○台に背中を押されての優柔不断な買い物なのですが、
それでもその後のことを考えるとお買い得だったことが多い気がしています。
なぜなら、世の中には私以上の優柔不断な方が数多くいらっしゃって、
この限定○台が完売してから「買っておけばよかった」と激しく後悔した挙句、
その後、値上がりした中古品を大枚叩いて買う方たちがいらしゃるからです。
新品時にはあまり売れなかったのに、それが無くなったとたんに人気が出る商品があるというのは
私のような人間が多いから起こる現象なのでしょう。
今回はこのパターンに見事にはまりそうなカメラをご紹介させて頂きます。
ZeissIkon SW
このカメラ、仕上げの美麗さ、シャッターの静かさ、巻き上げ感触の良さ・・・
どれを取っても一級品。が、しかし、
価格を考えると私にとってまさにそのうち買おうの代名詞みたいな商品で、
例によって最後の一歩が踏み出せないでいたのです。
個人的に、正規品を約8万出してまで欲しくないですが、
5万を切ったならズバリ買いでしょう。
並行輸入新品¥49,800−(シルバー、ブラック)
定価¥105,000−が並行輸入とはいえ、新品が半額以下!
しかも数量限定とくれば、これは背中を押されるどころか
背後からドロップキック・・・いや、
トップロープから投げっ放しジャーマンの衝撃。
もちろんSWはまだまだ現役ですからいつでも新品は買えますが、
なかなかこの価格で手に入れることはないできないでしょう。
あとで化けるかどうかは分かりませんが、流通量が少ないことは好材料ですね。
***** シルバーは在庫僅少になりました *****
何回かご覧になったことがある方も多いとは思いますが、
実はこのファインダー、何cm(今ではmmを使うのが一般的)のレンズに対応するかによって
何種類もあるのですが、2.8cm(もちろんテッサー2.8cmF8用)の
ファインダーがついているものは最近では珍しいのです。
今回の商品は2.8cm、3.5cm、5cm、8.5cm、13.5cm、の切り替え式で
パララックスにも対応しています。
残念ながら状態はあまりいいとは言えず
ファインダー内にお約束ごとのような汚れがあります。
CARL ZEISS JENA 436/7 ファインダー ¥31,500−(委託品)
コンタックスY/Cシステム発売当時は世間のフードに対する関心も浅く、
初期のラバーフードに至ってはD35mmF1.4,P85mmF1.4兼用という、
今では考えられない位、アバウトな物が販売されていました。
その後25年が経ち、コンタックスもようやくN、645のシステムになってから
フードが各レンズの専用品になったわけです。
しかし、一部を除きフードは別売りだった為、
レンズの数に対してフードの数は絶対的に不足しています。
したがって現在、中古市場においてGBと名のつくフードはかなりの品薄状態で、
今後この状況が大きく改善されることは考えにくい。
ベローズフードというと、ほとんどの方にとっては敷居が高く敬遠してしまいがちなのですが、
実は結構簡単で、レールに45,80,120と印字されています。
(55mmは最後に発売されたので印字されていない)
使用レンズによって蛇腹をその数値にあわせるだけで最良の専用フードになります。
さらに専用フードと同様、前枠のバヨネットで簡単にワンタッチ着脱。
645をお使いの方でフードをお探しの方、この選択肢も加えてみてはいかがですか?
これひとつで45,55,80,120,140mmのフードとしてお使いいただけます。
ベローズフード GB−B1 新品! ¥49,800−
40個弱あった新品在庫も、残り2個になりました。
CONTAXのバックです。
バックはバックでも普通のバックとは違います。
これはダークバックというもので、カメラの運搬には使えません。
何に使っても自由ですが、普通はフィルムの詰め替えなどに使います。
巻き戻ったかどうか微妙な時、このバックの中でカメラの背ブタを開けます。
まあ、スーパーでエコバックに使うのも自由ですが・・・
実はコレ、結構レアモノです。
この値段なら買っといても損はないでしょう。
先着2名様 ¥2,500−(未使用品)
***** SOLD OUT *****
1940年代後半、カメラはその頭にプリズムを載せることによって一眼レフへと変身したわけですが、
それから約10年後の1957年に発売されたContaxFで
ようやくカメラとレンズの絞りを連動させることができるようになりました。
当時はスプリング式絞りと呼ばれていたようですが、
レンズがまだ半自動でシャッターに連動して絞り込みはしてくれますが、
絞りを開放するのは手動というものでした。
ミラーも当然のごとくクイックリターンにはなっていないので、
シャッターを切るとミラーは上がったまま戻ってはきません。
巻き上げノブ(レバーになっていないのでノブです)を巻き上げると、
それに伴ってミラーも定位置まで降りてくる仕組みになっています。
もちろん、露出計など付いているはずもなく、
カメラに初めてTTL露出計が内蔵されたのはこの3年後の1960年になります。
今の日進月歩(時進日歩?)のデジカメからは考えられません。
でもこんな、今では考えられないくらいゆっくりとした歩みをしていた頃のカメラなので、
その醸し出す雰囲気が今時の物は違ってゆとりのようなものを感じさせてくれます。
若い人は知らないでしょうが、20数年前の日本の道路標識にはいいものがありました。
”狭い日本、そんなに急いでどこへ行く?”
このカメラはそんなことを思い出させてくれます。
こんなカメラにフィルムを入れて、のんびりと写真を撮るのもいいもんです。
ContaxF ¥69,300−(委託品ですが整備済みです)
この先お目にかかることはないでしょうというくらい、めっちゃ綺麗です!***** SOLD OUT *****